tilandi の日常

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冷やしたトマトは暑い季節にはピッタリの野菜ですが...

今週のお題「夏野菜」

夏野菜は水分が多くて暑い季節にはピッタリの食べ物で、私も毎日なにか食べています。

夏野菜の栄養

表にまとめてみましたが水分だけでなくミネラル、ビタミンも豊富で熱中症の予防にもなりそうです。 キュウリ、トマトは冷やしておけば生で食べられるので加熱調理しなくて済むのがよいですね。

特にトマトはリコピン(カロテノイドの一種)やポリフェノール、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、食べると患者が少なくなり医者が必要なくなるほど健康に良いとして「トマトが赤くなれば医者が青くなる」という西洋の諺があります。

栄養の点では良いことばかりのように思えますがトマトに対する見方は国によって変わってきます。

野菜名 栄養素 効果
トマト ビタミンC、ビタミンA、カリウムリコピン、GABA 免疫力向上、視力・皮膚の健康、抗酸化作用、がん予防
キュウリ ビタミンK、ビタミンC、カリウムフィトケミカル 血液凝固、骨の健康、血圧調整、抗酸化作用
ナス 食物繊維、ビタミンB群、カリウム、ナスニン 消化促進、エネルギー代謝、抗酸化作用
オクラ ビタミンC、ビタミンK、葉酸、食物繊維 免疫力向上、細胞成長、便秘予防
ゴーヤ ビタミンC、ビタミンA、カリウムモモルデシン 免疫力向上、血糖値調整、夏バテ予防
ピーマン ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB6、カリウム 免疫力向上、視力・皮膚の健康、神経機能、血圧調整
とうもろこし ビタミンB群、食物繊維、カリウムマグネシウム エネルギー代謝、消化促進、心臓健康
ズッキーニ ビタミンC、ビタミンA、カリウムマグネシウム 免疫力向上、視力・皮膚の健康、血圧調整、心臓健康
パプリカ ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB6、カロテノイド 免疫力向上、抗酸化作用、神経機能
枝豆 タンパク質、ビタミンC、ビタミンK、食物繊維、カリウム 筋肉修復・成長、消化促進、血液凝固、骨の健康、血圧調整

アーユルヴェーダとトマト

アーユルヴェーダは、5000年の歴史をもつインド発祥の伝統医学です。
アーユルヴェーダでは、人それぞれの心や体のあり方を、大きく3つの体質(ドーシャ):ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(地)に分類して考えます。

また、食べ物には様々な味があります。
日本では味の分類は、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5種類ですが、アーユルヴェーダの味分類は甘味、酸味、塩味、苦味、辛味、渋味の6種類です。
人それぞれの体質(ドーシャ)と味(ラサ)の関係には好ましいものと避けるべきものがあるので、これらをうまく組み合わせることで体のバランスを保つというのがアーユルヴェーダの健康法の基本になります。

体質(ドーシャ) 好ましい味 避けるべき味
ヴァータ 甘味、酸味、塩味 辛味、苦味、渋味
ピッタ 甘味、苦味、渋味 酸味、塩味、辛味
カパ 辛味、苦味、渋味 甘味、酸味、塩味

トマトの味は強い酸味と弱い辛味なので、どの体質の人にとっても避けるべきものと考えられており、一部のアーユルヴェーダのドクターは、この食べ物をできるかぎり避けるようにとすすめています。
一方、生ではなく加熱すれば味が変わり酸味が抑えられるので問題ないとするドクターもいますのでカレーやパスタソースにして美味しく頂くというのが良さそうです。
(味以前に、インドで生野菜を食べるのが良いのかという問題もありますが)