今週のお題「大人になってから克服したもの」
私も子供のころは生のピーマン、トマトは嫌いで、マヨネーズをかけないと食べられなかったです。
野菜を食べているのか、マヨネーズを食べているのかわからない。
ところが今ではトマトを普通に生で食べるので、味覚が変化して苦手な味を克服できた...
と思ったのですが、よくよく考えるとそれ程単純ではありません。
トマトは甘くなった
昭和時代のトマトは赤くなくて半分青かったし酸味も強かったです。
当時のトマトは熟した状態だと柔らかく、輸送中に傷んでしまうので、まだ青いものを収穫して店頭に並んでから赤くなるようにしていました。
そのため消費者はトマト本来のうま味のない未熟なものを食べて「まずい」と感じていたわけです。
この問題を克服するためタキイ種苗は10年以上の品種改良の末、完熟でも形が崩れないギリギリの肉厚で糖度も6以上の「桃太郎」を開発し1985年に発売。
これ以降トマトは完熟のものが普通になり、さらなる品種改良、栽培方法の工夫が行われ桃太郎より糖度の高いトマトが次々登場しています。
酸っぱいトマト問題を克服したのは、私ではなく種苗業者と栽培農家さんということですね。
ちなみに果物の糖度は、イチゴ(8.0〜15.0)、みかん(10.0〜14.0)、りんご(12.0~17.0)
トマトの品種 | 糖度(°Bx) | 特徴 |
---|---|---|
プチぷよ | 9〜12 | 非常に甘いミニトマト。糖度が高く、食感が柔らかい。 |
シンディースイート | 8〜10 | 糖度が非常に高いフルーツ感覚のミニトマト。 |
こいくれない | 8〜10 | 甘味が非常に強く、濃厚な味わいのミニトマト。 |
甘っこ | 8〜10 | 甘味が強いミニトマトで、果実が固くしっかりしている。 |
シンディオレンジ | 8〜10 | オレンジ色のミニトマトで、非常に甘くフルーティな風味。 |
シュガープラム | 8〜10 | 甘味が強く、皮が薄いプラム型のトマト。 |
アイコ | 7〜9 | 小ぶりで長細い形状、糖度が高く甘みが強い。皮がしっかりしている。 |
ミニキャロル | 7〜9 | プチトマトの一種で、甘みと酸味のバランスがよい。 |
ピッコラカナリア | 7〜9 | 黄色のミニトマトで、甘味が強くフルーティな風味。 |
フルティカ | 6〜8 | 中玉トマト。果肉がしっかりしていて甘みが強く、ジューシー。 |
麗容(れいよう) | 6〜8 | 中玉トマトで、甘味と酸味のバランスがよい。 |
キャロルスター | 6〜8 | 果肉がしっかりして甘味が強いミニトマト。 |
シシリアンルージュ | 6〜8 | 調理用の細長いトマト。糖度はやや高めで、甘さと旨味が強い。 |
カゴメ交配 桃太郎 | 5〜7 | 一般的な大玉トマトで、甘みと酸味がバランスよく、果肉がしっかりしている。 |
サンマルツァーノ | 5〜7 | イタリア産の調理用トマト。甘みよりも旨味が強く、酸味もある。 |